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プラモデルにいつ死ぬのなんて心配される筋合いもないのにな (完結作品)

作: merongree

「気に障ったんなら謝る、」ってエリーがれいのフラットな調子で言うもんだから
なんだか可笑しくてつい爆笑してしまった まるで鼻をかむような調子で笑い捨てた
「何だwwwwwそれはwwwwどっから仕入れてきたのwwwww」といったら
「わすれた」
ととぼけた

こんなささいな変化のうちにでも私は 
エリーがすぐ旅立とうとしていることの兆候を抜き取って感じようと
半ば躍起になっていたのをこうして記憶を点検してみて感じる

エリーが居なくなってしまうのはとても辛いことだが  
失うという経験を私はエリーを通じてしてみたかったのも事実
エリーにそれほどの関心とか執着がなかったなら私は失うことさえ
出来なかったろうし 
やっぱり大好きな漫画の登場人物が戦死してしまう場面が出てくる
回の漫画雑誌はいつまでも私に大切な慰めを与えてくれたものだ

エリーは戦死しないために逃げてきたわけだから、戦死するとは
思えなかったんだけれど間違いを決して犯さない、
間違うのは進化しきれていない程度の低い星のれんちゅうにだけ
起こることだという彼女の説にしたがえば彼女の人生に間違いはない
はずなんだけれど

彼女は悲しそうに何の運命にもありつけずに中間で漂ってる
その姿が何より似つかわしく 
また私はエリーが戦死する場面と同じぐらいエリーが何かをしようと
してやっぱり辞めた瞬間のような戸惑っているような顔つきのまま
何カ月も私の家で過ごしているのを見るのが好きだった

そのことを見抜いていないはずがない彼女が 私をありのまま放置しているというのは
少なくともその関心がべつに 彼女の気をひいたりしないぐらいには
愚かじゃないという証明になるから私には嬉しかったし 
たとえ彼女がその関心を不快がったとしても
彼女に不快だという印象に相当する質量をその関心が認められる
ことはどの道私には快挙みたいなものだった

「なにが気に障るのか分かんないから謝っとく。」と言いなおしたからそれだとぜんぜんニュアンス違うよ、それだとたぶん相手のひと怒るよといったらそうかなあと言った このそうかなあは別に反論するためじゃなく ただそういうものなのかと理解するまえの彼女の偏見を薄めるときにする柔軟体操みたいなため息みたいなものなので 私はそうなのよ、と妙に何かしおらしい声になって言いかえした 私も相手が何に気に障るか分からないと思うことがしょっちゅうだけど、

むしろ何もかも軽蔑しているエリーが誰か、程度の低い低いいう我々地球人が気に障ることを気にするのが何か不思議なんだけどと言ったら、なるべく他人を傷つけまいとして生きているよ、となんか標語みたいなニュアンスのある言葉を言った 死期が近いのかこのひと?と思うぐらいに、多分ずっとなやんできただろうことの告白めいて聴こえた 私は無意識に怯えを感じた 「べつに相手が地球人でも。」そのことをとくに変更しようとは思わないよ、なるべく傷つけまいとしてその方法を考えているんだけれど…地球のひとの考えはいまだによく分からないから、傷つけたとしたらそのときに謝るよ、先に謝ってもおくよと言った  だからやっぱり何か地球人に対して感傷的になるような事案を彼女ひとりの胸に抱えていて、私に全容を言うわけにいかないからそんな言い方になるのかしらと思った 

でも私の甘い取り越し苦労のようにも感じた 私がこういう心配をすることをとくに好むのを知っている彼女が、その心配を醸造させるためにわざわざ甘い種を放ってくれないとも限らなかったし、なるべく傷つけたくないと言いつつも何もしない以上に、何かできる能力がありそのことも自負しているだろう彼女の場合、そういう接し方をしようと決意したからには地球人に何がしらしかけるだろうと思われたから 

私にはわざとそういう事を私ひとりの胸で心配させて いざ事の起きた場合に私が「まったく私が心配したとおりだったわ!!」とでも叫んで、その目の前に起きている悲劇に甘い飴でもしゃぶるみたいに飛び付くように仕向ける なんかそういう事はしそうだった 私に対しては友達とか好きとか嫌いとかじゃなく、ただその性質を知っていて何となく自分に迷惑がかからない程度に自分の技術てもって喜ばせてやる 

エリーが私に向けていた感情はあくまで 何でもしてあげたいような愛やら友情ではなく 己の持つ能力の滑車をすべすべ動かしている時の手ごたえの快さのなかに溶け込んでしまうような ただ好奇心とかそういう言葉の範疇を出ないような ただ何の感情にも進化し得るような素朴な興味関心の範囲を出なかったと いまでも信じる

エリーとの特別な紐帯がほしくて私は神様のことを尋ねた 神様は地球の先住民なのだそうだ あんまり彼女との会話のいちいちを書いていると私がいまのこの感情の傾斜だととても辛くなるのが眼に見えてる だから要約していろいろ抜粋した感じで書いて行こうと思う 

神様というのはあれはただの宇宙人で地球の先住民のようなものらしい 昔の日本の伝説で眼や鼻から神々が産まれたというのもああいう出産の仕方が実際他の星にあるからで またいわゆる宗教のなかで聖人と言われてるようなひとのなかにも宇宙人がいて 彼らの出産される方法が他と違っているのも 後世のひとの妄想ではなくただ単に違う星における当たり前がそのまま行われたのを 当時彼の周囲に居た地球人たちがその忠誠心からそのまま記録し その不思議な出産がその後の世の地球人たちの特別な性質を喜ぼうとする動機に叶ってしまったがためにそのまま語り継がれたのだろうという事だった

眼や鼻の穴、開いている穴から子供をひりだすことは別にむずかしいことじゃない、と言うから別にそうなりたくないと言ったら別にしてやる必要もそのつもりもないと言った 私はその彼女の必要か必要でないかを基準とした淡々とした喋り方に可笑しみを感じて笑いをこらえんばかりだったのだけれど しわくちゃになりかけた私の顔をみて気に障ったんなら…とうなだれたからそのタイミングで吹いてしまった

地球人はじゃあその宇宙人の子孫なのって言ったらプラモデルと言われた あんまり簡単に言われたから何か拍子ぬけと落胆をした いわゆる神話の世界のひとたちがみな大きいのは重力の違う星から来ているためで別に普通のこと この地球に何億という数で繁殖させる目的で適当なサイズを考えて 人間には他の自然にはない特別な手が宇宙人によって加えられたつまりお気に入りのプラモデル 君たちのなかには宇宙人のなかでアイドルのような存在になっているものに特に似せて造られたものもあり…でも君たちの素材はあくまでプラスチックだから永久に生きられるというわけでもなく、おもちゃらしい運命で朽ちてしまうと言われた

そしてきみたちは宇宙人はいないと教育されているけれど実際そんなことはないしそれはプラモデルである己の運命から眼をそむけたたいという動機にも叶ってるからそういう説が浸透するのかもしれないがといい でも私有地なんだよねと言った そういえばエリーはどうして地球に逃げてきたのといったらうーん別にここでなくてもよかったといえばよかったんだけれど、きみたちにとってたぶん不名誉と思われるパンフレットのなかに地球は出ていて、好都合だったからと言われた 何にとは言わなかった なんかエリーの中でその好都合である理由は大事そうにみえたから 

ほんとうに大事そうにしているように見えるものは 他人と共有できるような仕様になってないと思うから 私は彼女がたとえ「地球人なら口のサイズに合っていて食える」と思ってきたとしても 甘い飴にでも食い付いたようにそのことを享受しようと思って猛烈に黙っていた 
でもエリーはその沈黙に何ら干渉してくれず、液体を呑み込むような淡々とした調子で私有地だから何かあんまり公にされていることは少ないんだけれど、見たところ君たちは大切なプラモデル、他の星のひとと混じらないように進化しないようにブロックされていて、のちにその価値が出ると分かっていて丁寧に仕舞いこまれていた素晴らしい年代に製造されたプラモデルなんだよねと言った

肉体のパーツの繋ぎ方とか消化の仕方にも試行錯誤の後があって、ある年代から止まってるから多分制作者がここで完成だと思ったのがいまの形なんだろうと思う、まあバリエーションは多少は残しているみたいだけれどいまのモデルに共通するルールできっと君らを制作していたひとは満足したんだなってのは感じるよ、と彼女が言った でもプラモデルだからねえこれからUFOとか買って宇宙に出たとしても君らが戦争に巻き込まれたりするのを防ぐためにその制作者が出てくるかもしれないね、君らだけで戦って勝てる星なんかないだろうし、と言い放ったあと、でも強いて言うならゲームかなああるルールを決めたゲームでなら、凄く強いという気がするんだというから、それって何?ドラクエとか??って聞いたんだけど、いやちがうとゆっくり被りをふり

「なんか地球で過ごしている間中、ゲームやってないときでもあたかも何かモンハンとかをやっている時みたいな、自分が体感し続けている独自の感覚があるような気がする」と言い、これを何かって整理できたらいいんだけどなといって足元の小石を蹴った

私は何故かそんときその小石ひとつが宇宙船のような重さがあるような気がしたのを強く覚えている

※この小説(ノベル)"プラモデルにいつ死ぬのなんて心配される筋合いもないのにな"の著作権はmerongreeさんに属します。

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