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白肌 (完結作品)

作: utaco

 
 
 
「白いな」
 
彼が呟いて、
何故だかそれが余命宣告のようで泣いてしまった。
 
母から貰った白い肌、
何もかも凡庸な私が容姿において唯一褒められる点。
 
母方の遺伝であることは確かだけれど母よりも白い、白い肌。
 
東京生まれであるのに。
 
 
横に並んで壁にもたれかかって座っていた。
交わす言葉もなく俯いていた私は、ただ絡めあった指と指を、
吸いつくようにくっついた掌に被さった甲を見ていた。
そして こんな風に親密に交りあえたら と思いながら、
それは小さな単位であるから叶えられる親密さであることを知っていた。
 
「白いな」
 
彼の手が下にあり、私の手が上にあった。
彼の声は私の耳よりほんの少し、上の方から降ってきた。
 
 
余命宣告のようだと思った。
まるで白い肌であることが不治の病を患っているかのように思えた。
そして彼のその時の声はいつしか人の死において何の感慨も持ちえない冷徹な医者のようだった。
 
私はつないでいた手を解き、彼の首に噛み付くように泣いていた。
 
 
 
”白いな”
 
 
何故だか余命宣告のようだと思った。
彼と生きたい、と
何故だか余命宣告をされた患者のように泣いていた。
 
 
 
 

※この小説(ノベル)"白肌"の著作権はutacoさんに属します。

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