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境界 (完結作品)

作: 佐伯夢村

境界

【2010-05-19】
言った手前、書かない訳には・・・w

タカスケ(189BPM)さんの日記:「没曲晒しage」
  http://www.minna-no.jp/diaries/view/17411

音楽からのインスピレーションを受けて書く、と言うのは結構好きで、いろいろと妄想していたりします。ただ、今回に関しては既にタイトルやイメージが固まっていたので、それを払拭する所からのスタートとなり、かなり苦戦しましたw
純粋に「音」からいつもアイディアを捻るのですが、今回はタイトルに「教会」とあり、ニコニコ動画にUPされている動画には、教会の映像もw
ひねくれた私は「意地でも教会は使わない!」と、勝手に悩み、今回の様な物になりました。
・・・ひねくれるな!って話ですねw
また、馬鹿話に付き合って、構想に影響を与えて頂いた藤原平城様に感謝致します。




・・・ぁ、タイトルは「教会」を捩っただけで、あまり意味はありませんw
(・・・と言いながら、何とか話をこじつけようかと画策中w)

【2010-06-06】  完成
・・・結局、音のイメージと合っているのか判らなくなってしまいましたw

※この小説(ノベル)"境界"の著作権は佐伯夢村さんに属します。

この小説(ノベル)の評価
評価項目評価数
素敵 1
切ない 1
合計 2
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この小説(ノベル)へのコメント (7件)

__

'10年6月6日 22:34

この小説(ノベル)を評価しました:切ない

オチがあるか、なければ救いのない展開。そのどちらになるのか、最後までわかりませんでした。
見事な叙述トリックに完全にやられました。

音楽がどこに行ったのかだけが気にかかりますが、まあ……それはいいんじゃないですか(^^;
お疲れさまでした。次回作にも期待しております。

タカスケ@189BPM

'10年6月7日 21:15

この小説(ノベル)を評価しました:素敵

日記の方にも、完成のコメントをいただきありがとうございました!
今読み終えて、「おおおおおお…!」と感嘆の息を漏らしておる次第です。

要所要所に出てくる地名や登山用語で、まず一気に世界に入り込むことが出来ます。
主人公と物語とを、バードビューで眺めている感じです。
伏線回収も含め、実に良く練られているなぁと。
読後も余韻に浸れるのでショートながらボリューム感がありますね。

今回は藤原さんに次いで私の曲を起点に使って頂き感謝感謝です^^

佐伯夢村

'10年6月13日 09:33

コメント感謝致します

藤原様>
まぁ・・・最初から読者を”騙す”つもりで書きましたからw
悩んでいた際、お話し出来て無ければ、これは生まれてないでしょう。
感謝致します。
・・・曲がどこに行ったかは、この後の言い訳にてw


タカスケ様>
依然あった企画「桜桃祭」では大変御迷惑をお掛けしました。
折角、楽曲を用意頂いたにも係わらず、あの様な結末になった事を残念に思います。
その責任も含め、今回制作させて頂きました。
曲のイメージに合っていたかどうか・・そのあたりが心配ですが、感想を頂けた事を素直に喜ばせて頂きます。



では、続いて言い訳を書いて行きますw

佐伯夢村

'10年6月13日 09:56

では、これの制作について書いていきます。

まず、これを書くきっかけとなった曲
http://www.youtube.com/user/189BPM
「教会」 (タカスケ様 Youtubeアド直張りw)

この曲を聴いた感想として一番に感じたのが「避けられない運命」でした。
静かな導入からポツポツと呟く様なピアノ、主線がいつの間にかパイプオルガンに変わり、荘厳な広さを描い多後、終焉は(鉄琴かな?)リフレイン。
起承転結がハッキリしていたので、話は作りやすいと思いました。
ただ、その中でひねくれ者の私が悩んだのが「固着化したイメージ」でした。
桃桜祭の主眼にもあったのが「音からの連想」と言うものでした。
純粋に音楽を聴き、そこから連想する物語を紡ぎ出す、発想はそう言った物だったのですが、今回の場合はちょっと事情が違いました。
それは「タイトルが既に決まっている」と言う事、そして映像にまで「城や教会」が描かれている、と言う事です。
純粋に「音」ではなく「題材」を提供された訳で、これでは「これに沿って作る」という物にしかなりません。
・・・その方が良かったのかも知れませんがw
「相手が何を思い描いて音楽を作ったか」を想像しながら連想する事に楽しみを見いだしていた私は、躍起になってイメージを払拭しました。
・・・これが完成を遅らせた最大の理由w
そこまでしなきゃ良いのにw
与えられた題材から想像する、と言うのも楽しみの一つ名な訳で、無理に余計な事する必要などある訳もなくw
・・・そのあたりは私がひねくれている、と言う事でご容赦をw

そこからは話の構築をする為に頭を捻り続けました。
しかし、アイディアは出ない。
出たアイディアは、全て何かした教会に引きずられてしまう。
そんな事の繰り返しでした。
そんな時に藤原様とチャットで出会いました。
おそらくまともに話したのはあの時が最初である(はずの)藤原様に、言いたい放題無茶降り、我が侭の限りを尽くし、結果没にしていたアイディアを藤原様が纏めてくれる運びと相成りました。
その時にお話しさせて頂いた事が、結局思考を纏める事となり、この話が作られる切っ掛けとなりました。

佐伯夢村

'10年6月13日 10:32

音から連想したのは次の通り。
・ 音が高く「冷たい」ので、喜劇にはなり得ない
・ 繰り返される事から、前に「進みたくとも進めない」イメージ
・ 変化があってもほとんど同じ音の連続から、「そこから逃げられない」
・ 終焉の音は「あきらめ」と「呟き(独白)」
このような発想から、テーマを「逃れられない運命」と定めました。

第一考で出てきた話は「教会で戦う吸血鬼と使用人」の話でした。
  吸血鬼がある貴族の娘に恋をした。娘も同じく吸血鬼に焦がれた。
  しかし種族の違いはどうする事も出来ず、ついに二人は駆け落ちをした。
  二人が逃げた教会に、貴族の家の使用人がやってくる。
  娘を連れ戻しに、愛する幼なじみを取り返しにやってきたのだ。
  戦いの末、吸血鬼は命を落とす。
  しかし娘は帰ろうとしない、そればかりか使用人を呪う。
  「おまえなど私に触れる事すら許される身分ではない」
  種族は越えられても、身分の違いは越える事が出来なかった。

・・・結局この話は、藤原様がアイディアを使ってくれました。
ちょっと内容は変わりましたがw
考えてみたものの、結局「教会が出てくるので」却下w


次に考えていたのが、似た様な話ですが「狼男」の話
  恋人と結ばれる事を拒絶する男、それは彼に隠された秘密の故。
  彼は月夜に狼へとその姿を変える。
  何か悪い事をした訳でもないのに、狼の姿の時は村人に追われていた。
  人を信じられない男の唯一の救いは、彼を避けない村娘が居る事。
  優しく接する村娘、故に男は彼女を避ける。
  自分が居る事で彼女を村人が迫害しない様に。
  ある日、村に流行病がやってくる。娘の親がそれに掛かってしまう。
  男は狼の姿で山を駆け抜け、一夜の内に薬を取ってくる。
  父親は一命を取り留めるが、狼と共にいた娘は処刑される。
  「あの娘は狼と密通する魔女だ」と告発されたのだ。
  焼かれる炎を見た男は発狂し、その場で月が無くとも「狼」になる。
  村は一夜の内に全滅し、残ったのは真っ赤に焼けた満月と狼の顔をした人だけだった。

・・・ややこしくなりそうなので却下w


他にも色々考えていたのですが、プロットの段階で時代や人のやりとりなどに無理が出てきて、全て却下。
こんな困り果てていた時に、チャットでお話しして頂いたのが藤原平城さまでした。
同じくタカスケ様の曲を小説化すると言いだし、私のアイディアをいくつか聞いて貰いました。
そのおかげで、全く違う視点を見いだす事ができ、この話の切り口を見つけました。
ちなみにタイトルの「境界」とは、会話中に言った冗談「教会はきょうかいでも、境界にしたい」と言う所から決定しましたw

佐伯夢村

'10年6月13日 10:55

さて、これを書くにあたり思いついたものは次の通り。
・ パイプオルガンの音から映画「南極物語」を思い出した
・ 繰り返される音は、行く手を阻む強い風
・ 逃れられない運命 = 最初から確定した主人公の死
南極大陸最高峰ポツンヌーテン登頂、と言うのも頭にありましたが、現実的でないので却下w

これを機軸に話を作り始めます。
まず、南極は流石に無理があるので、雪山登山に変更。
その為には何かしらの理由が必要になるな~と思い、音の荘厳さから「空にオーロラのカーテンを引こう」と思いつき、それを撮影しに行く、または観測しに行く話にしました。
場所は遭難者が出る山と言う事で「マッキンリー」、オーロラ時期と言う事で「冬」の時期を選択。
はじめから主人公は死ぬと言う事から、病気をおして山に登るとし、その理由をどうするかを考えました。
名前を残す、誰かの墓参り、誰かが死んだ山で一緒に死にたいなど、色々と考えましたが、悪戯半分である事を思いつきました。
それは「初めから死ぬ事は確定としても、それを隠しても良いかも・・」と言うことでした。
「木を隠すなら森の中」と言う事で、同じく病気の娘を出しました。
「娘の為に何かしよう、だって”(    )時間がない”のだから」
()の部分に、実は”自分には”と言う言葉が入るのですが、娘の病状を曖昧に書く事により、読者が「時間がない≒病気の娘に時間がない」と勘違いするのでは?と考えたのです。
後は所々で隠しながら主人公が病魔に襲われている様な表現を入れておけばいい。
やっと、「病気の娘の為、代わりに山登り」と言うプロット雛型が出来ました。
後は何しに行くかが問題・・・と言う時に、先に音のイメージにあったオーロラを思い出しました。
オーロラを見に行こう!そしてオーロラを撮影しに行こう、娘の為に!
・・・こうしてやっと構成に必要な物語の輿が出来ました。

佐伯夢村

'10年6月13日 11:02

後は、資料を集め、会話やプロットを構成し、無理がない様に辻褄を合わせました。
何より「音」を何度も聞きました。
・・・「教会」を想像しなくなるまでw

初めの静けさ、ほんのりと春を想像させるピアノに、幼い兄弟の約束を思いました。
中盤のパイプオルガンの繰り返しで、何度もブリザードを想像しました。
小さくなるパイプオルガン、その亜他の静けさに晴れた空を想像し、先のオルガンから一面のオーロラを描きました。
最後に呟く様な単音に、ポツポツと落ちる涙と言葉を思い浮かべました。



・・・長かったw
こうしてこの話を書きました。
探せば無理はゴロゴロと出てくるでしょうが、誤字以外で書き直す精神力も体力もなくw
長々と書いた言い訳、タカスケ様に読んで理解頂ければ幸いですw

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