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作:
anato520
月の満ち欠けが人体に影響を及ぼすと聞いたことがあるが、そんなのはどうでも良かった。月のない夜、俺はこの世と乖離する。それ程に孤独で狂いそうになる。
あたしはトオルが新月の夜、一人苦しんでいるのを知っていた。どうにかしてあげたかったけど、何もできなかった。それでも今夜は傍に居てあげたい。気がつけば部屋を飛び出していた。
部屋に電気は点けていない。
それでもすぐ傍に誰かの顔があるのがわかった。
温もりを感じる。
温かい...。
誰かに抱きしめられている。
「どうしてここにいるの?ユミ」
いまだに孤独を感じてはいたが、今夜はいつもと違う気がした。
「だって、友達じゃん」
END...
※この小説(ノベル)"抱擁"の著作権はanato520さんに属します。
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