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日能研初授業が終了した。
先生もカナリ丁寧に教えてくれるが、算数に関しては僕だけ応用問題を解かされた。
家に帰ると、母親が心配そうに声をかけてくれた。
「疲れているでしょ? 早めに寝なさい」
しかし、僕は親心を踏みつぶした。
「嫌だ。まだ、解いていない問題があるんだ。」
「何言っているの? 二位だったんでしょ? いいじゃない」
「二位? 2組ではね。栄冠組のトップにはほど遠いよ。悪いけど一人にしてくれない? 」
母親はその後終始無言で僕を見つめた。
哀れむ眼差しでもなく、怒りの眼差しでもなく、<無>という感情のみが瞳を支配していた。
カチカチと秒針が鳴り響く。現在の時刻は10時ジャスト。普通だったら今頃寝ている。
パラッととりあえず、ノートを捲ってみた。
日能研の算数の教科書をひたすら解いた。
まず、復習。正直、復習をするだけで、相当体力を使った。
というより、この時間帯が体を痛めつけた。10時30分。
今から、予習をしようと思った。寝るまえは暗記物。
これは受験の鉄則だ。社会の歴史のページを開いた。その瞬間ベッドに倒れ込んだ。
どんなに長い夜でも、どんなに短い夜でも、必ず陽は昇る。
朝が来た。僕は窓からさす光を感じ、嫌々起きる。
意識朦朧、そして目が痛い。なるべく両親に悟られないよう、「学校でラジオ体操がある」と、幼稚な嘘を吐き、早めに家を出た。
バス停でボーっと立っていると、後ろから声をかけられた。
「おはよ! こんな時間に珍しいね?」
其の声の主は加奈子だった。
「ああ……おはよ。」
「なんか目にクマができてるよ? 大丈夫?」
「いや、昨日勉強張り切りすぎてさ……」
「ヤバイよ。大丈夫? 先生に言おうか?」
「ダメだ。言うな!」
「なんで? 放っておけない!」
「加奈子、気持ちは受け取る。けれど、鳥部や周りの連中見返すために今、必死に頑張って居るんだ。がむしゃらにやって居るんだ。悟られたくない! 気付いたら僕が成績一番になっていた。それくらいのサプライズ、あってもいいじゃないか。」
「そう…… まぁ、気持ちはわからないでもないからさ。先生とかに言わないよ。その代わり、何かあったらあたしに言いなよ? ほっちゃんって、その……結構体のこととかで虐められているし。」
「慣れているから。」
「バカじゃないの!」
この一言には驚いた。眠気が一気に吹っ飛ぶような声で怒られた。
「勉強で勝ちたいんでしょ? それだけの気持ちがあったら、虐められっぱなしで良いわけ? 本当は強がっているだけでしょ? あたしはね、知っているんだよ? ほっちゃん、小四の時高尾山登ったよね? その時、すいとうは盗まれるし、心臓のことバカにされるし、頂上に着いたら着いたで、山口に蹴られていて、その後声を上げて泣いていたじゃない! あの時の気持ちが今、大きくなって、復習するためにも勉強して居るんでしょ? 虐めに慣れた? そんなの強がりだって、私は解るよ。」
この加奈子の言葉は完璧すぎて何も言い返せず、コクンと頭を下に下げた。
「だからあたしが守るから大丈夫。その代わり、勉強頑張って!」
何故か、その時、朝陽を滲ませる涙が加奈子の瞳から見えた気がした。
※この小説(ノベル)"Boy Can…"の著作権はTechthroneさんに属します。
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こんにちは、ウィティです。第二章まで読みました。
ノンフィクションの交じった作品ということで、今後、ゆっくりと腰を据えて読みたいと思います。
まず、冒頭部としては、問題提起に当たる描写が明確になされており、続きを読みたいという気分にさせてくれます。主人公の孤独もやや直接的で一本調子ですがきちんと描かれており、感情移入がしやすい作りになっています。
おそらくこの後、学校や職員室の風景や今回はさらりと描いた家庭の問題などが徐々に肉付けされてくるのでしょうが、そういった描写が主人公の成長とともに、期待大です。
失礼ながら、評価は完結の折に。続きをとても楽しみに致しております。(ウィティ
コメント有り難うございます!!!!
掴みが良い→嬉しいです
続きを読む気にさせる→やったー
ですw
今後も頑張っていきたいので是非続きを楽しみにしていてください!
では
※ここでは2012年2月8日のデイリー表示回数ランキングを表示しています。