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『鳥山正志』
高校時代の同級生。彼には高校三年間と卒業してから4年間ほどずっと片思いをしている女性がいる。
「で、お相手は?」
「…和久田彩香。」
『和久田彩香』
その女性は根っからのお嬢様のわがまま娘。ルックスから彼女を好きになる男性は山ほどいるがその自己中心的態度によって奴隷化された男は数多くいる。でも…いや、
これは別に言うことでもないか…。
「では聞くが、二人は『Love Plan』のことは知っているか?」
「いや、知らない。」
「ならば内密に事を進めろってことでOKかな?」
「…OKだ。」
何故か流れで俺もOKを使ってしまった。
「それで…この二人を…どうしたい?」
「…どうしたい?まぁ両想いにさせてやってくださいよ。」
「両思いといってもいろいろな選択ができるが?」
「え?そんなこと言われても…全部任せますよ。」
両思いにいろいろ選択?
両思いにするってことに選択肢があるのか?
むしろそんな事どうだっていいだろ…
「適当でいいですよ。ただ彩香が正志のこと好きになれば。」
「…お前…俺をなめてるか?」
「え?別になめているわけじゃ…」
この時何故かラビの目つきが一気に変わった。
ラビはよたれ掛かっている体を起こして俺の顔の近くでこうつぶやいた。
「…いいか?俺達の会社はどんな要望でも答える。『出会い』『キス』『カップル』『結婚』『家族』何だってお客様の要望に答える。だからそれをするためなら『環境』『時間』『シュチュエーション』全て、俺達が作る。そして叶える。それが俺達のビジネスだ。それ相応の金だってお前からいただく。曖昧な願いなら俺達は動かない。」
…文夫の言ったとおり。恋愛のハッピーエンドといわれるもの全て「ラビ」にはできるらしい…。そして願った願いのみ答えるというのも本当だろう。
「もしも…失敗したら?」
「確かに…失敗はありえる。だからその時お金は一切いらない。私達に力が足りなかっただけだからね。」
良かった。だったら無理な願いを押し付ける。
「…何でもいいんですね?」
「あぁ。」
ラビの目は本気だった。
だからこそ俺も…本気の願いをかなえてもらう。
「俺が人生で見てきた中で正志は一番シャイなんですよ。その正志がプライドの高い和久田に街中で告白させることもできるんですね?」
「…なるほど。簡単ではないね。」
ラビはできるとは言わなかった。やはり可能性でこの会社はなりたっている。
「…それでお願いします。そして…」
「そして?」
「必ず和久田の答えはイエス。二人を両想いにさせること。」
「…付き合わせるかい?」
「はい。ってか両思いと付き合わせるの一番の違いは?」
「とりあえずお金は2倍以上あがる。」
「それなら…付き合わせる。」
お金なんてどれだけ増えても構わない。
ただ失敗させればいい。こいつらは正志のことも、和久田のことも、何もしらないで以来を受けるのだから。
「では2週間。2週間たったらまた改めてブラックのTelに連絡するよ。」
「2週間?何故?」
「こっちにも準備が必要だ。二人の性格、容姿、財産。調べられるものは全て調べる。
そして初めてそこでこの依頼の推定額を査定する。」
「わかりました。」
「その時に値段の交渉などもさせていただくので、よろしくね、ブラック。」
この日はこれで話は終わった。
そして、あっという間に2週間が経った…。
※この小説(ノベル)"『Love Planner』"の著作権は翼馬さんに属します。
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