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「だったら俺に用はないんだな?」
「いや、すでに出会っている女性の事だったらタダでも受けてくれますか?」
この子供が出会うまでの契約を行う仕事をしているのならば、
もうすでに出会っている女性のことで要求をすれば俺はタダで「あの方」に会うことができる。
「んーまぁ問題はないが、そうなると俺の出番はここまでだな。お父さんに連絡入れなくてはいけないな。」
よし。始めは文夫のモテる理由を知りたいという軽はずみの気持ちだったが、
こんなガキに「貧乏扱い」されたことが無償に腹が立ったこともあって、
俺はそのお父さんという奴にすごく会ってみたくなった。
そのお父さんに会って、俺はそいつがどんな力を持っているのか確かめたい。
その力がどこまでなものなのか。
「じゃあここにサインをして。」
「はい!」
サインをすると、さっそくその子供はお父さんとやらに電話をし、お店の前に車を手配するようにお願いをしていた。
そして30分後。
赤い小さな軽自動車で迎えがきた。
「乗れよ。」
俺は車に乗せられたのだが、この車は中から外は見えないように工夫をされていて、どこに進んでいるのかわからないようになっていた。
「お父さんってどんな方なんですか?」
「偉大な方だ。」
というか、何故お父さんなのか…
まさか本当のお父さん?まさか…ほとんどの都道府県に子供は存在していると聞いた。だったらそれが全て「あの方」の子供というのか?そんなことありえない。
「着いたぞ。降りろ。」
車を降りると、そこはとても大きな倉庫のような所であった。倉庫の割には明るい場所だが、誰かがいるようにも見えない。ただ足音だけが響き渡っていた。
「お父さん!ただいま!」
「おかえりんこ。お仕事は大変だったかな?」
「ちょっと面倒くさいフリーターだったけど平気だよ。」
倉庫の奥にこれまた赤い大きなソファーが置いてあり、
そこに一人の男性が座っていた。
金髪のイケメン。どう見ても今時の若者のよう。
「お父さん」と、子供が呼んでいることが不思議で仕方がない。
「君か…お名前なんていうの?」
「黒田純。」
「OKだ『ブラック』。契約は済ませたんだね?」
ブラック。黒田の黒からか?だせぇ。
あからさまの日本人にまさかブラックというあだ名をつけられるとは思わなかった。
「で?何が望みかな?」
いきなり本題に入ってきた。
まだ状況もつかめていない俺には整理の時間が欲しかった。
「その前に、お前を俺はなんて呼んだらいい?」
「何でもいいよ。『ラビ』と呼んでくれ。」
ラビ!?うさぎ?何故だ?
ましてや何でもいいといっておきながらあだ名にラビと付ける奴は普通いない。
「君はもうすでに出会っている女性に対しての要望と聞いているが、一体どんな女だ?」
「あ、いや…」
ここに来るまでに考えが一つあった。
こいつの力を試す方法。
それはどう考えても無理な恋愛を押し付けること。
「俺じゃなくて、友達の恋愛を成就させて欲しい。」
「ほぉ、名前は?」
「…鳥山正志。」
※この小説(ノベル)"『Love Planner』"の著作権は翼馬さんに属します。
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