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イシューズ。 (完結作品)

作:Me,■i■o / カテゴリ:ノンフィクション / 投稿日:'10年4月18日 23:56
ページ数:15ページ / 表示回数:266回 / 総合評価:1 / コメント:3件

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咋助




 中学生の頃、私が学校にいけない日はいつも咋助がきてくれた。
私が望むように私のすべてを正当化し、私が望むように私のほんの一部を批判した。


 咋助は片目にファッションとしての眼帯をつけている。服はBPNなどで購入したと思われる。なぜならほとんどの場合咋助は黒い服をきていたからだ。髪は金髪のショート、ミディアムで立っている日もあればさらさらの時もあった。
 咋助にとっての*や#のような存在はいない。もちろん※もいない。
 咋助はどこかに属することを忌み嫌った。私と会話している最中でもいなくなることがよくあった。

 咋助は様々な人間のことを知っている。咋助は人間の脳内映像を鑑賞することができる稀有な(  )だった。

 
 咋助は中学校にもよくあらわれた。私が%とその恋人の喧嘩に遭遇しなにがなんだかわからなくなる時、くだらない冗談や皮肉を言って私の精神の旗を、まっすぐではないにしろなんとか立ててくれていた。

 私がすさまじい性欲と貧弱な理性を戦わせ頭をかきむしっている時は咋助が私の性欲処理の手伝いをひきうけてくれた。


 咋助はとても心の優しい(  )だった。咋助自体はそれについて礼を言われるとすぐに茶化していたのだから、恥ずかしがり屋でもあったのだろう。
咋助は人の気をそらすことについて天才的な才能を持っていた。彼は身近に起きているネガティブな出来事を調理し、ポジティブな笑いへと変換してくれた。そしてその才能を私のためだけに行使した。
咋助は皮肉を愛するのと同じくらい情に厚かった。咋助の皮肉は時折ただの文句であったが、そこから垣間見える人柄の良さにも私は救われた。

 高校に入学すると、彼は自分の存在を「邪魔だ」と否定し、砂のお城に立てた旗を倒さないよう、少しずつ少しずつ私の前から姿を消していった。

 
 一人になった私は、いつのまにか砂取ゲームに飽きていて、新しい遊びを見つけていた。


※この小説(ノベル)"イシューズ。"の著作権はMe,■i■oさんに属します。

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この小説(ノベル)へのコメント (3件)

'10年4月22日 17:52

この小説(ノベル)を評価しました:好感触

評価します。

なんか上から目線でスンマセンw

'10年4月27日 19:40

 正直、作者様にとっては上ので十分なのではないかと、今でも思ってます。

 が、やっぱりあまりにえらそう(笑)なので、遅くなった上に蛇足ではありますが、ちゃんとした感想も書いておきます。

 こういった話は、得てしてひどく感傷的だったり、偽悪的だったり、虚勢や根拠のない自信に満ち溢れていたりしがちなものですが、この作品にはそういった類の感情の押し付けが一切感じられませんでした。

 熱を帯びたまま冷めた視線で、ただ淡々と回想が語られるのみです。

 だからこそ読者視点と作者視点が効果的に重なり、臭いすら感じさせるほどの追体験を得ることができます。

 それなのに作品世界に捕らえようとする力はなく、最後にはもう話は終わったとでも言わんばかりに一方的に追い出されてしまいます。

 そこで自分の世界に戻ってきてはっと画面を見返した時、感じることは人それぞれ。

 自分の今の境遇、過去と照らし合わせて、同じだと思った人は自分は一人じゃないと勇気付けられることでしょう。

 幸せな話だと思った人は自分の半生を嘆くかもしれないし、不幸だと思った人は今日と明日を生きる活力を得るかもしれない。

 そんな読み手の心を写す鏡――今必要としている全てがあり、実質何もない話なのだと思います。

 そして私の場合、はじめ読み終えた時、この話をとても綺麗だと感じました。

 人間がなのか、その生き方がなのか、完成したお話としてなのかわかりませんが、前述の理屈からすると。無意識的にでも今の自分がどこか汚れてしまったと感じているのかもしれません。

 もしこれを狙って書いたのなら相当すごい力量だと思いますが、どうなのでしょう。

 本当にそうだったら立ち直れなくなりそうなので偶然だと思い込んでおきますが(笑。

 この辺が汚れてるといえるのかもしれませんけど(笑。

 あと、誰にでもおすすめできますが、やっぱり悩み多き若人にこそ読んでみてほしいとは思いました。

 しかし、惜しむらくは年齢制限があること(笑。

 非常に良いものを読ませていただきました。

 ありがとうございました。

Me,■i■o

'10年4月28日 00:48

 このコメントを東京から帰る新幹線で読んでいて、思わず泣いてしまいました笑
とても温かな批評をありがとうございます。

 年齢制限は、まあネットの18禁なんてあってないようなもんですしね!笑
 何を狙って書いたかは秘密です笑

 いやはや、評価だけではなくこれほどに長文の批評をいただけたことたいへんうれしく思います。正直もっと批判的な批評がくることを予想していたので、想定外の喜びでした。

 わざわざ批評書いてくださり、本当にありがとうございました。

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