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イシューズ。 (完結作品)

作:Me,■i■o / カテゴリ:ノンフィクション / 投稿日:'10年4月18日 23:56
ページ数:15ページ / 表示回数:700回 / 総合評価:1 / コメント:3件

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卒業



 日々のストレスは確実に私の体内に蓄積していた。それは形になって現れることもままあった。
 腹が出るのだ。
 腸内異常発酵により腐敗ガスが大量生産され、腹が妊婦のように膨れ上がり、歩行が困難になり救急車を呼んだこともあった。
そのような状態であったから、学校に行くのは精神的肉体的苦痛でしかなかった。

 #のすすめで通いだした塾は大好きだった。そこには私の精神を害する人間はだれ一人としていなかった。そのため、学校に不在でも塾に在することが多かった。



 そして同校からの進学者が私含め3人しかいない遠く離れた高校への進学が決まった。

 卒業式では涙はでなかった。

 中学生になったら。
私をいじめていた友人が今度は迫害されるようになったこと、
私の住む地区で美人で有名だった女の子が別地区から来たこちらの地区よりも外見のよい男の子としか付き合わなくなったこと、
いつのまにかたくさんの友人ができていたこと、
いじめられっ子が脳震盪を起こして運ばれたこと、
廊下が消火器の粉まみれになったこと、
遊びでタバコを吸ったこと、
初めてカラオケに行ってへたくそだとわかったこと、
友達がいなくて私にいつも寄り添っていた女の子からやっと離れられるということ、
狭くて埃にまみれた準備室で友人と銀杏BOYZを聴いたこと、
バンプオブチキンのFLASHに感動したこと、
エルレガーデンのmissingがお昼の放送で流れたこと、
%のことを特に心配して私のことはほとんど気に掛けなかった教頭先生のこと、
優しい塾長のこと、
不良と呼ばれる子の家庭環境が一様に劣悪だったこと、
「これを青春と呼ぶのではないか」といって坂道を駆け上がったこと、
置いていかれたくないがために雪まみれの車道に足を突っ込んで友人と並んで帰ったこと、
合唱コンクールで誰が島唄の三味線を弾くかでもめて泣いたこと、
クラスメイト一人一人にクッキーとコンクールに向けての応援メッセージを渡したこと、
唯一私のクラスだけがクラス旗を作ったこと、
%以外にもかけがえのない友人ができたこと、

それでも私は汚れていること、
それらすべてをぼうっと思い出していた。



 高校の掲示板に張り出された自分の受験番号を見つけた時、大勢の生徒が喜ぶ中でも、私はそんなことを考えていた。


※この小説(ノベル)"イシューズ。"の著作権はMe,■i■oさんに属します。

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この小説(ノベル)へのコメント (3件)

'10年4月22日 17:52

この小説(ノベル)を評価しました:好感触

評価します。

なんか上から目線でスンマセンw

'10年4月27日 19:40

 正直、作者様にとっては上ので十分なのではないかと、今でも思ってます。

 が、やっぱりあまりにえらそう(笑)なので、遅くなった上に蛇足ではありますが、ちゃんとした感想も書いておきます。

 こういった話は、得てしてひどく感傷的だったり、偽悪的だったり、虚勢や根拠のない自信に満ち溢れていたりしがちなものですが、この作品にはそういった類の感情の押し付けが一切感じられませんでした。

 熱を帯びたまま冷めた視線で、ただ淡々と回想が語られるのみです。

 だからこそ読者視点と作者視点が効果的に重なり、臭いすら感じさせるほどの追体験を得ることができます。

 それなのに作品世界に捕らえようとする力はなく、最後にはもう話は終わったとでも言わんばかりに一方的に追い出されてしまいます。

 そこで自分の世界に戻ってきてはっと画面を見返した時、感じることは人それぞれ。

 自分の今の境遇、過去と照らし合わせて、同じだと思った人は自分は一人じゃないと勇気付けられることでしょう。

 幸せな話だと思った人は自分の半生を嘆くかもしれないし、不幸だと思った人は今日と明日を生きる活力を得るかもしれない。

 そんな読み手の心を写す鏡――今必要としている全てがあり、実質何もない話なのだと思います。

 そして私の場合、はじめ読み終えた時、この話をとても綺麗だと感じました。

 人間がなのか、その生き方がなのか、完成したお話としてなのかわかりませんが、前述の理屈からすると。無意識的にでも今の自分がどこか汚れてしまったと感じているのかもしれません。

 もしこれを狙って書いたのなら相当すごい力量だと思いますが、どうなのでしょう。

 本当にそうだったら立ち直れなくなりそうなので偶然だと思い込んでおきますが(笑。

 この辺が汚れてるといえるのかもしれませんけど(笑。

 あと、誰にでもおすすめできますが、やっぱり悩み多き若人にこそ読んでみてほしいとは思いました。

 しかし、惜しむらくは年齢制限があること(笑。

 非常に良いものを読ませていただきました。

 ありがとうございました。

Me,■i■o

'10年4月28日 00:48

 このコメントを東京から帰る新幹線で読んでいて、思わず泣いてしまいました笑
とても温かな批評をありがとうございます。

 年齢制限は、まあネットの18禁なんてあってないようなもんですしね!笑
 何を狙って書いたかは秘密です笑

 いやはや、評価だけではなくこれほどに長文の批評をいただけたことたいへんうれしく思います。正直もっと批判的な批評がくることを予想していたので、想定外の喜びでした。

 わざわざ批評書いてくださり、本当にありがとうございました。

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