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世界は、風前の灯火であった。
「卑怯者め!卑怯者めぇ!」
魔界から、魔王が突如攻め込んで来たのである。
………二十万もの魑魅魍魎を引き連れて。
「おのれ!よくもこんな卑劣な真似を!!」
各所より上がる恨み節。
「恥というものを知らぬのかヤツラは!?」
虚しく闇夜に響く。
そのただ中で男が一枚の紙を手に、立ち尽くしている。
『お前の妻と娘は預かった』
同封された写真には、まごうこと無き、愛しき家族の姿。
男の体から血の気が引く。
『無事に返して欲しくば…』
紙…いや、脅迫状を手に、男はブルブル震える。
写真の中の二人は猿ぐつわを噛まされ、手足をぐるぐる巻きに封じられている。
『即刻、軍勢を退却させろ。
さもなくば………』
魔王オニャンコポン、四十二歳、厄年。
『二人の命は無い、と思え
勇者より、魔王へ』
「それでも勇者かこの人でなしめええぇぇ!!」
『PS ついでに、お前の領土を半分よこせ。
女の子がいる方を半分な』
※この小説(ノベル)"ゆうしゃとまおう"の著作権は東樹九林さんに属します。
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はじめまして。 ReiAと申します。
東樹九林さんのライトノベル、拝見させて頂きました。
『二人の命は無い、と思え
勇者より、魔王へ』
「それでも勇者かこの人でなしめええぇぇ!!」
の部分が面白すぎてパソコンの前でふき出してしまいました。1ページしかないのが残念ですが、私的にとても好きな話です。
※ここでは2012年2月8日のデイリー表示回数ランキングを表示しています。