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その日から毎年この時期に、二人で新しい服を買って、プリクラをおばさんの墓の下の箱に入れている…。
ヒトミ「今年は絶対私のほうが可愛いって言ってくれるな!」
華奈「ないねっ!ヒトミはブランドもんにこだわりすぎだからね…」
ヒトミ「可愛いからいいの!」
でも正直、絶対ヒトミのほうが可愛い。値段もそうだけど、やっぱり大好きな人に見せたいって思う気持ちの分だけ、ヒトミの方が絶対上だって、思えた。
ヒトミ「よし!じゃあ今日はもう帰って華奈のお祝いパーティーだ!」
尚登「あ!よ!」
墓地を抜けた公園の細道で、ハナコの三人が歩いてきた。
ヒトミ「何でここにいるの??」
尚登「いやちょっとこの公園寄ったから…ついでに墓参り?」
ヒトミ「墓参りはついでにするものなの?笑」
私は隼人君と目が合うことを恐れて、下を向いていた…。
隼人「えっと、青木さん?だっけ?」
ヒトミ「青田ヒトミです!」
隼人「冗談だよ!笑 テニス部のとこでラケット振り回しているの何度も見たことあるから。笑」
隼人君も私を避けているのかな?
尚登「そうなの?笑 じゃあ浩二とかしょっちゅう見てるんじゃねぇ?」
ヒトミ「ちょ…」
浩二「え?まあちょいちょい?てか同じテニス部って言ってもあんま交流ないからわかんねぇけど、女テニはめちゃめちゃ楽しそうだよ。笑」
ヒトミ「別にそんな振り回してるような下品なことしてませんから!」
浩二「あ!そーいえば女子もまだ予選勝ってるらしいじゃん!」
ヒトミ「え?あ、うん。」
浩二「次どこと当たるの?」
ヒトミ「ん~確か荒野西と稲田の勝ったほうとだったような気がする…」
尚登「わりぃ浩二、時間ねえから、先行ってくるわ!待ってて!」
華奈「あ!私も行く!!」
尚登「は?何で?バカ来んなよ!」
隼人「いいじゃん…別に隠すことでもないし…」
ヒトミだって浩二君と話すチャンス滅多にないと思うし、私も付いていかなきゃね。
でも結構不自然だよね…。普通付いていくとこじゃないし…。
隼人「好きなんだろ?」
華奈「え?」
隼人「ヒトミちゃん…」
華奈「え?ああ…」
やっぱばれてたのかな…?
隼人「大丈夫だよ。浩二には言わないから。」
華奈「え、本当に?」
隼人「ほら、やっぱり。」
華奈「あ!…」
尚登「おい早くしろって!」
隼人「あ、悪い!」
尚登「てかやっぱりごめん!持田はここで待っててもらっていい??」
華奈「え?どうして?」
隼人「悪い!ちょい待ってて…」
なんだろ…ただのお墓参りじゃないのかな?
とりあえず…お墓に囲まれて待つのは若干怖い…
尚登「お待た!」
華奈「遅い!!!」
尚登「何怒ってんだよ…」
華奈「隼人君は?」
尚登「なんか時間かかるみたいよ?じゃ俺時間ねえから先行くな!お前どうする?」
華奈「え、隼人君置いてくの?友達として最低…」
尚登「うるせえよ!じゃ俺先行くぜ?…。じゃあまたね!」
それからまた1人で、15分くらいの間隼人君を待っていた…。
隼人「わ!!」
華奈「ちょ!」
隼人「何びびってんだよ!笑 行くぞ。」
華奈「あ、待って…」
なんだか当たり前のように、隼人君の背中を追いかけている自分は、まるで隼人君の彼女になったような気分で…
隼人「あ、そうだ…」
華奈「何?」
隼人「今日の事…尚登と浩二には内緒なっ!」
華奈「え、うん…」
内緒って言われても…それって未来からきたって事?それとも、私が彼女だった夢の事??
隼人「それとそのネックレス。本当はピンクのが欲しかったんだろ??」
華奈「うん、どうして知ってるの?」
隼人「一度華奈に話し聞いたんだもん。まだそのピンクのやつ、どこかに売ってる??」
華奈「ううん、もうどこにも売ってない…」
なんだか本当に隼人君は未来から来たんじゃないのかな?って少しだけ思い始めていた。
隼人「そっか…じゃあ探してもムダか…」
華奈「え、いいよ!探さなくて…これも気に入っているし…それに、私がそこまでされるほど、隼人君と仲良くないし…」
どうしてだろう?今までずっと隼人君と仲良くしたいって思ってたくせに…いざ話してみたら、少し距離をおいて話しちゃう…
隼人「仲良くないって言われても…俺、好きだからさ、華奈のこと。」
…こんな時って…なんて返したらいいんだろう?…実際こんなうれしいことないけど…
今日は本当いきなりの事ばっかで、頭がうまく回らない…。
隼人「だって夢でずっと華奈といたし、なんか『さん』付けするのも恥ずかしいくらいっていうか…なんだろ?とりあえず俺は好きになっちゃったし、…」
華奈「あたしも好きだよ…」
隼人「え?」
あ…
隼人「…マジで言ってんの?」
華奈「え、あ、うん…まだ全然しゃべったことなかったけど…一年の時からずっと…」
薄暗い墓地で…隼人君につられて、ていうか今しか言えないって思ったのかな?
全くまとまっていない話を長々と私は話していた…。
華奈「って!感じで好きになって…本当性格重視なんて言えないよね!こんなんで人を好きになって…私ずっと隼人君と話せたらとか、小学生みたいな片思いしてて、何でもいいからチャンスが欲しくて、って何言ってるんだろう?こんなとこで今チャンスとか思っておかしいよね?本当…」
やっとの思いで言えた告白が、こんなに長々と、言わなくてもいいことまで言ってしまっていて…
ただ静かな時の間だけは避けたくて、何度も同じことを繰り返ししゃべっていた…
隼人「ん~何だっていいや!」
華奈「え?…」
そんな私をだまらせるかのように…隼人君はそっと…私を抱きしめてくれた…
隼人「…マジでよかった…」
華奈「えっと、…あたし…隼人君の事…何も知らない…よ?」
隼人「斉藤隼人。O型のおひつじ座。嫌いな食べものは蒸しパン。これで充分??笑」
華奈「ううん…好きな食べ物は?笑」
隼人「華奈の嫌いな食べ物。」
華奈「え?牛乳!?」
隼人「バカそれ飲み物!笑 お寿司だよ!」
華奈「あ…でもアナゴなら食べられるよ。笑」
隼人「本当それ意味わからん!笑」
華奈「私も…」
それから公園のベンチに座り、隼人君は、いろいろと自分の事を話してくれた。
なんだかそれはすごく新鮮で、私もずっと聞きたかったからたくさん質問していた…。
でも、
そんな幸せな時間を邪魔するかのように、外は来た時よりも暗くなってきて…雨が降り始めた…。
華奈「あ、雨?」
隼人「マジで!?じゃ帰ろっか…」
華奈「うん。」
そういえば…私隼人君の携帯の番号もしらなかった…
今度話せるのはいつになるんだろう…
隼人「そういえば…」
あ、教えてくれるのかな??
隼人「浩二は??」
華奈「…あ!ヒトミは??」
自分が幸せすぎて…ヒトミのことを完全に忘れてた…。
隼人「先帰ったのかも。尚登が帰ったときとか。」
華奈「あ、そうだね。」
隼人「あ、やべ!!雨強くなってきた!!ダッシュで帰ろうぜ!!」
華奈「うん!」
それから隼人君は電車に乗るため、私の逆の方向に分かれて行ってしまった…。
隼人「じゃあ、また!」
華奈「うん…」
家に帰り、お風呂に入って…
今日あったことを…ずっと振り返っていた…。
華奈「ふう…」
今日あったこと全てが、信じられなくて…っていうか今思うと不思議??
何で隼人君は未来から来たのか…
どうやってその未来で私は彼女になったのか…
てか今日で私は彼女になれたのかな??
ヒトミはどうだったんだろ??
1人で考えるのは絶対無理だよ!こんな事…
華奈「あー早くヒトミに電話したい!!」
ま!…わけがわからなくても、
隼人君が言ってくれたことはやっぱりうれしかった…。
何よりも…2度も抱きしめられたことが一番…。
ただ…一回目に比べて…二回目に抱きしめてくれた時は、
…ん~なんていうか、こう優しく、まるで私を包むように…。
まだよくわからないけど…ヒトミがおばさんに抱きしめられた時のことを話てくれた表現に…
少し似ていたような気がした…。
~第二章~ 包む力 完
※この小説(ノベル)"永遠に咲いた花束"の著作権は翼馬さんに属します。
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