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「将軍、悪いがこれを暖めておいてほしい。」
楽進に頼んだのは刀を暖めること。この刀をつかうって…何が始まるのだろう?
華陀は、温まった刀を手に取ると、麻酔を吹きかけて張遼の腹を開いた。
思った通り癒着している部分が数か所見受けられた。痛くて泣き叫ぶ張遼。華陀は慌てずに彼を落ち着けた。
「将軍、もし興奮すると、血が多く出るぞ。」
「はい…」
麻酔が効いてきたのか張遼が目を閉じて、顔をがくりと横にした。楽進は頭が落ちないように両手で支える。
「楽…進…もう痛くないぞ…」
そういいながらも張遼は、成功するか心配で薄れる意識の中で楽進の手を握る。麻酔で一時的に眠ってもまだ冷たくない手が彼の生命の強さを感じさせる。華陀が癒着した部分をえぐり取ると張遼の体が反れた。
「うっ…」
寝ているように見えるが痛くてたまらないのだろう。楽進の手をさらにきつく握った。
しばらくして、華陀が張遼の病の原因を突き止めた。何年か前に呉との戦で敵軍の矢を腰に受けたが、その矢に塗ってあったのが潜伏期間の長い毒だったことが判明した。華陀は腹を縫うと、楽進に不思議なことをお願いした。
「悪いが楽進、張遼の一物を握ってみぃ。そっとじゃ。」
「は、はい…?」
楽進が一瞬戸惑うと華陀が楽進の着物をまくって一物をつかんだ。
「ここじゃよ!」
「はぅあ!わかった!」
彼がそっと張遼の一物に手を添えると反応はあった。物理的刺激で立派になった。そして楽進が一物を手でこすると、白い液体が周りに飛び散った。
「うむ、毒は回っていないようじゃ。よかった。」
「えっ?」
「この毒はまれに性不全を招く。男性だと子供が作れなくなるという事じゃ。それだけではない。喀血、下血も招く。どうやら張将軍が急に倒れたのはこの毒が原因だったらしいのう。しかし恐れ入った。この毒は張遼には少ししか効果がなかったらしい。この毒を食らった男は…少し恥ずかしいことを言うが、勃起はできても彼のように、射精をすることまでには及ばん。途中で委縮することが多いみたいじゃのう。じゃが油断は禁物じゃ。常なる性的な鍛錬をさせねばならぬ。」
華陀が道具をかたずけ立ち上がった。
「手術は成功じゃ。だが痛みが勃発するから時々腹にこの麻酔を塗れ。後、忘れるな。毒がまわると彼の男性は全く反応しない。時々は妻と交流させるよう。さもなくば彼が勇士でいることは無理じゃ。」
そう言うと、華陀は金もお礼も取らずに去った。
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