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「張遼の心が若いなら私はあなたの容姿も若くできます。」
王琴は彼の胸元に手をあてながら言った。
「そのすべての失われし呼吸が今ここによみがえるとき、我、御身の為に力を遣いはたさん!」
王琴が謎の呪文をぶつぶつ言った後、若くなった彼が傍に立っていた。
彼女はすべての力を使い果たしたのか、その場に倒れこんだ。
ほぼ同時に孫権軍が曹操軍に降伏した。張遼は奇跡を感じ取った。
その翌日関羽が曹操軍に引き渡された。張遼にやったことと同じように力を込めると、死んだはずの関羽がむくっと立ちあがった。
「張遼殿…。このような姿でまたお会いできるとは。」
キョンシーみたいにふらふら立っている状態ではない。地面に足をつけてきっちりとした顔で張遼を見つめる。張遼は一瞬だけ目を疑った。まさか王琴が本当に友人を生き返したとは。
「王琴、ありがとう。私の友の為に全ての力を使い果たしたのか…。」
「そこまでして私が必要だったのか。貴公の妻に感謝いたす。感謝するにもどうやって感謝すべきか…。」
意識のない彼女を抱きあげながら関羽と張遼が歩きだした。
「ちょう…りょう?」
かすかな声が彼の耳元をくすぐった。張遼の懐で王琴が意識を取り戻したのだ。
「不穏な空気が…不穏な空気が襲ってる…」
「意味がわからないぞ王琴!」
張遼はあの悪夢を思い出して泣きそうな顔をしている。
「とう…董卓…。」
「董卓は昔に死んだぞ?」
董卓と世代的に近い関羽が彼女の言う事を必死に聞いた。
――もしかしたら王琴殿は彼の墓があらされたとか何とか言うのでは?そんなこと当たり前だ。あんな悪事を働く人物なんだ、粗末に扱っても文句は言われまい。
「董卓が…来る…」
「来る?」
「貴方を生き返した時いらない魂まで呼びこんだ…。董卓は生きている…」
張遼は怖くなって歯をがちがち言わせている。
「ままま、まさかそれは本当なのか?」
本当に怖くなって言葉までどもってきた。とっさに王琴の後ろにすがりつく。
「大の戦士が何ですか!立ち向かうべきですよ、この悪事に!!」
泣きわめく張遼とあべこべに王琴はいきり立った。彼女は張遼の武器を持ってその場に立った。
※この小説(ノベル)"遼来来!!"の著作権は日本の張遼さんに属します。
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