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呉の合肥を完全に自分のものにした張遼の名は天にもひびいた。呉の人々はそこで泣く子供がいると「張遼が来るぞ。張遼は泣く子が大嫌いだ」と言って脅した。寝る前に子供が泣けば「張将軍にさらわれるよ」と言って脅した。張遼の名を聞くだけで子供が夜泣きをやめたのだ。
何人かのいじめっ子は「張遼だ、張遼だ」と叫んでいじめられている子を泣かせたこともある。
孫権は城内でとらえられて3日も食事をしていないので痩せこけた顔をしている。
張遼の武名が天下に鳴り響いたころ、孫権は合肥城内でその男の杭を斬られた。息子もいないのに男としての命をなくした。孫権が宦官になってしまったとき、張遼の名は敵国味方関係なく広まった。
「遼来来」その言葉を聞くだけで敵国の子供はゾクッとし、味方の国の子供はピンと背筋が伸びたのだった。
「私が世を去る前にいい物を見せてもらったぞ張遼。孫権を宦官にしたのか。その宦官はわが息子に授ける。」
その3日後曹操が世を去った…。王琴はその魂を浄化して倭国に送っておいた。
遼来来。その言葉は関羽の耳にも入った。張遼の活躍を心から喜んでいる彼は主君の目を盗んででも会いたいと思った。
「張遼様…曹操が世を去りました。次は友人の関羽の危機を救わないといけません。彼の危機を救った後は…貴方の番です、張遼様。私が貴方を助けないといけません。」
王琴のことばに驚く張遼は自分に年の瀬を感じた。
「王琴…人生というのはどうしてこんなにも早く過ぎ去るのだろう…。私に円満な時間を与えてくださったのか?神様は…。私に尽くしてくれる友や妻も傍にいるからうれしい。だが、どうして我々は争わねばならなかったのだ?王琴、また雪が降ってきた。私は愛する武器を手にしてどれだけの恨みを買ったのだろう…?」
王琴は張遼の深く重い言葉にたいして何も言えずにいた。確かに考えさせられる。過去の武人にも悩みくらいあるのだ。
※この小説(ノベル)"遼来来!!"の著作権は日本の張遼さんに属します。
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