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「おい、みんな起きてくれ。我々は不意を突かれた。」
孫権軍の兵士が馬の足音に気付いた時には半数の兵が張遼軍に倒されていた。
「あにうえー!」
後ろから女の声がした。孫権が振り返ると、名もない兵士に連れられた女の姿が見えた。まぎれもない妹だと思った孫権は話を聞くことにした。
「兄上…どうしてここまで行かれてしまうのですか?私、お兄さんが歴史を教えてくれると思ったからずっと待ってたのに、何よ、合肥に行って戦ですって?御兄さんが私のことをかまってくれないなら…私ここで死にます。」
「まて小香。これにはわけがあってだなあ…」
「やだ御兄さん、御兄さんが戦うなら私はもう死ぬのー!」
そんな孫権の懐に飛びつく。そして大声で泣く。さいわい孫権の妹と王琴は姿形がそっくりだ。孫権はこの女が張遼の妻だとは知らずにいた。
「食らえ!!」
その泣き声を聞いた張遼が孫権の頭をかすって彼の馬の顔を射た。矢は見事馬のこめかみに当たった。馬は痛みのあまり死んだ味方の兵士を踏みつけて逃げて行った。
その時楽進が後ろから攻めてきて、孫権の足をあっという間に縛った。
「な、何をする!まだ話は終わっていない!小香!小香ーー!!」
話をする相手である妹は李典が連れ去って行った。
今度は楽進が後ろから孫権の上半身をきつく縛った。
「虎はきつく縛らないと、逃げ出すからな!」
孫権軍の主要な兵士の半数が張遼に殺されて、敵将の半数は李典によって打ち取られた。
「張遼、今に見ておれ…。」
孫権の歯ぎしりが天に響いた。
※この小説(ノベル)"遼来来!!"の著作権は日本の張遼さんに属します。
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