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「将軍、それは無茶ですぞ。それではあべこべに将軍の妻が捕らえられてしまうのでは。ならば私が奥様の安全を保証します。私が彼女の安全を見守ればいいのです。わが部下の10人は元大工。彼らを遊軍として橋を破壊させます。孫権への泣き落しが終わった彼女を私が城内に撤退させます。」
作戦を聞いた頭の切れる李典がそんな風に言って猛反対した。
「多勢を無勢同然の兵力で倒す方法は…」
「斜めから攻め入るのです。直線に、縦長に騎兵を並べて、いちばんさぼっている歩兵どもの隙を突くのです!」
李典の勢いある発言に張遼は舌を巻いた。
「ほう。そうだな。そうすれば相手もひるむか。まずは孫権軍の大将孫権を見つけねば。」
「それは私がします。あらかじめ奪っておいた孫権の妹の衣装があるのでそれを身にまといます。呉の言葉もすでに勉強して参りました。私の準備も万端。あとはどの将軍が私を連れていくかが問題です。」
張遼が彼女の発言に深くうなずきながら言った。
「名が知れている将軍では罠とわかってしまう。王琴はもともと馬術の心得があったな。名もない兵士で誰か馬術に優れたものがいたな。その者にお願いいたそう。」
その翌日作戦は実行された。王琴が妹の服を身につける練習をする間、張遼らは戦勝を祈る祭りを開いた。自分が率いる合計800人の兵士に牛の肉を食わせて寝かせた。王琴からの号令があって、王琴を連れていく兵士は彼女と共に寝た。もちろん張遼が選んだ貞操の堅い男だ。
皆は軍鼓が鳴り響くときに起き上がった。半数の兵士はまだ寝ぼけ眼だ。
孫権軍の半数はまだ安らかな寝息を立てている。
「皆のもの、行くぞ。」
張遼の一言で、城門が静かに開けられた。
軍の構成は…張遼軍 400、李典軍 390、李典遊軍 10、王琴遊軍 10、楽進守備軍 7000。兵糧は十分にある。
孫権軍は敵地にいるので兵糧も不安な状態にある。長期戦にもつれそうになる戦はしたくないというところか。
張遼軍がこっそり行動を始めたことを孫権軍は何も知らない。
※この小説(ノベル)"遼来来!!"の著作権は日本の張遼さんに属します。
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