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215年 合肥――
「孫権軍が、もうじき合肥城内に攻め入ってくる模様!」
伝令の兵士が息を切らせながら走ってきて張遼に報告した。
「ん!!伝令感謝!」
張遼は気合を入れると、城壁に登って遠くを見渡す。遠くに土ぼこりが立っている。10万人もの歩兵を孫権自らが率いてきているという。
「孫権…どんな人物なんだ!?」
城壁から降りて武器を持とうとしたそんなとき一人の女が立っていた。
「私は曹操様に頼まれてここに参りました。張文遠将軍はどこにおられます?」
「おーい文遠、女の人がお前を呼んでるぞ!」
しばらくすると張遼がドタバタと走ってきた。腰から垂らした布がひらひらと揺れている。
「王琴!どうしてここに来たんだ!」
「私には使命があります。孫権をとらえて、魏を栄えさせることです。張遼様がなくなる年には私と旅立つのです。」
「ほう。孫権をとらえる方法がわかるのか。」
「はい。――」
彼女は彼の兜の耳当てをめくって、張遼にひそひそと作戦を伝えた。
1.孫権を見つけ出し、孫権の馬を射倒す。
2.自分が孫権の妹になりきって泣き落すそのすきに張遼が武器を奪う。
3.孫権軍の背後に回った李典に橋を壊させる。
4.楽進が縄で孫権を縛る。
5.その身柄を城内奥深くにかくして他の敵将を討つ。
彼女が話したのはそんな段取りだった。
「ほう。それは面白い。だが孫権の騎射もだいぶん格上だ、その上頭も悪くない。郭恒は赤壁で孫権にいられて死んだのだぞ。」
「いいからやりましょう。」
王琴は時を争うと言って、楽進たちに檄を飛ばさせた。
※この小説(ノベル)"遼来来!!"の著作権は日本の張遼さんに属します。
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