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「張遼、今日が一番適している。伏兵をしかけておいた森に司馬懿を誘いこめ。財宝があるといえばあいつはきっと取りに行く。そこにわなを仕掛けておくのだ。」
「しかし司馬懿は私より頭がいい。私なら引っ掛かるわなも彼にはお見通しかと…。息子に病気のふりをしてもらえば話は早いと思いますぞ。だが彼の管理下にある息子様だからなかなか近寄れませんな。」
例の作戦と今の作戦を併用してみればいいと王琴は呟くように言った。
「ならば王琴は気付かれぬように出撃の様子を見守れ。縄を持って張遼と罪人、楽進を尾行せよ。」
「了解です曹操様。」
ある時間、司馬懿が戦の命令を聞いて数名の兵士とともに出撃にかかる。張遼も同様準備をしている。だが彼の場合は遊軍である。遊軍とは戦に参加せず状況に応じて攻撃を繰り出す軍隊だ。
「おい、劉備を追いかけ始めたぞ。この言葉で事を始めるのだ。」
「了解。そのまま負けたふりをして逃げるのですな。例の場所までですな?」
「そうだ。うまくやってくれ。」
「承知した。」
「張遼、あれは劉備に似た男だ。私の部下だが銀の横領の疑いで逮捕されている。」
「ははっ、もうひっかかったな。」
「おい、司馬殿、劉備が逃げていきますぞ!早く追いかけてくだされ。」
その時司馬懿は張遼が間違えたと見せかけて放った矢が後ろから当たり、前から罪人に槍で突かれてしまった。楽進は彼に向って
「張将軍は説教しておきますからこれを飲んでくだされ。傷に効く薬ですぞ。将軍の場合は傷が重いからかけるくらいでは治りませんぞ。」
楽進は自分の傷にその薬をかけてみた。
「なるほど。では頂こう。ありがたく思うぞ楽進。」
ゴクッ
司馬懿の喉が豪快に鳴る。薬をあっという間に飲みほした彼は誰もいない中で、傷が治ると思って安静にし、そのまま息をたった。司馬懿が死んだ瞬間である。もちろん罪人はいない。
※この小説(ノベル)"遼来来!!"の著作権は日本の張遼さんに属します。
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