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「郭恒…ついに雪が降ってきたなあ。」
張遼が空を見上げて呟いた。
「ああ、ひと月もすれば我々も年明けだ。」
「そうか…王遼によれば倭ではこの月で年が明けるらしい。倭の王遼の父母もきっと、帰りを待ち望んでおられるだろうな。」
張遼がまたつぶやいた。とっさに口に手を当てた。
「王遼…倭のものだったのか?」
郭恒は大きな口をあけて驚いた。張遼が首を振りながら彼の唇に人差指をあてがう。
「他言はならんぞ。お前は口が堅いから言うのだ。」
「あ、ああ…ええ、ええから指を離せ!言わないから!!誰にも言わないから!!」
張遼が舌打ちしながら指を離した。郭恒はしかめっ面で張遼をにらみながら何度もうなずいた。
「寒いだろう郭恒。私の生まれ故郷はもう吹雪いて見える所もなけりゃ足場もないぞ。こんなので私が寒がるかっ!」
王遼がそんな二人のもとに駆け付けた。
「諸葛亮が…諸葛亮が祈りを始めると我々が不利になる!先ほどの間者の報告では諸葛亮がいなかったとのこと。」
「郭恒、速攻が大事だ。我々は彼らの不意をついて南西に軍を動かす。曹操様に要請を!」
張遼が郭恒に命じて、曹操の要請が通り水軍総勢を南東から南西に移した。これで火計を避けられるのだ。諸葛亮には曹操軍が水軍を移動させたことも知れていない。彼が読んだ風はただ誰もいない方向へ吹いただけだ。諸葛亮の風邪起こしは失敗に終わった。張遼の予測通り、諸葛亮の読んでいた風は南東に吹いた。軍を動かしていなければ連合軍にぼこぼこにされていただろう。
その夜張遼が郭恒と長い間のことを予測した王遼の労をねぎらった。
※この小説(ノベル)"遼来来!!"の著作権は日本の張遼さんに属します。
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