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Magi-stick-sugar (執筆中)

作:佐伯夢村 / カテゴリ:純文学 / 投稿日:'10年1月2日 12:21
ページ数:3ページ / 表示回数:144回 / 総合評価:0 / コメント:0件

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ここは本当に日本か?と思わせるほど、その日は荒れていた。
暴風雨に雷鳴、何か怪物でも出てくる様な有様だ。
そんな嵐の中、響く雷に負けない声があがる。
「出来た・・・出来たぞー!」
激しい雨にもかかわらず、窓を大きく開けて男が叫ぶ。
「これで・・・世界は俺の物だぁー!」
「五月蠅いぞ!何時だと思ってるんだ!」
大きな雷と屋根を叩く雨音、近所から苦情の声が響く中、男は隠れる様に窓を閉じた。
だが、小さくなりながらも、男は密かにガッツポーズを取っていた。
「やった、やった、やった・・・」と呟きながら、小刻みに体を揺らしている。
入り込んで来た雷に照らされた部屋の中には、学校の理科室を思わせる様な器具が並び、その横にはアイドルのポスター、本棚にはオカルト雑誌や宗教書、哲学書や教科書が並ぶ。
そしてそれらの間にずらりと並んだアニメのフィギュアが、部屋の怪しさを更に助長していた。
その部屋の中央、机の上には試験管の中に入った白い粉があった。
男はその試験管を取ると、徐に天秤に乗せた油紙の上に粉を出した。
対の皿には錘を乗せ、ミリグラム単位で計量する。
次にフラスコに入った透明な液体を用意し、スポイドで吸い出した。
血走った目のまま、男はその液体を粉にかける。
しばらくした後、固まった男の時間が再び動き出した。
「ふふ・・何回やっても大丈夫だ」
部屋の中、再び雄叫びと笑い声が響き渡る。
それはどこかの漫画に出てくるマッドサイエンティストの様だった。
「俺の天下がやってきたー!」
外では激しさを増す雷と雨が窓を激しく叩いていた。
それすらも気にならない男は、その笑いを止める事がなかった。
アパートの隣に住む住人が叩くドアの音すら気が付かないままに。

※この小説(ノベル)"Magi-stick-sugar"の著作権は佐伯夢村さんに属します。

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