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山崎は張遼と一緒に馬に乗った。もともと一人乗りだから落ちないように自分の腰と張遼の腰もとをひもで結ばれている。一人の時と違って手綱を握れないから張遼の胸元を抱きしめている。自分の後ろには張遼が結んであるマントが垂らされているので周りが見えない。だが仕方ない。当時は戦に女性を同行させてはならぬから。
しばらくして赤壁に着いた。曹操が二人の傍にやってきて自らがその紐を斬り落とした。
「さあ、王琴はこちらに来られよ。私と一緒ならば安全だ。配下の夏侯惇(かこうとん)を守りにつけたい。こいつは私の従兄で相当の猛将だ。怖くはない。片目だが、怖くはない、とって食ったりはしないからな。彼は見た目と違ってやさしいからな。そうだな張遼には船大工の守備をお願いしたい。」
「了解いたした。」
張遼が拱手してその場を後にした。
「王琴は名を伏せて、王遼と名乗れ。参謀の服と帽子を寄与したい。性別が暴かれないようにしろ!いいな?」
「承知しました!」
山崎が拱手した。中国文化に強くてよかったと思った。そのあと夏侯惇が自己紹介をするまでもなく見た目で何を言ってはならないかすぐ分かった。
曹操も後に語った。夏侯惇ではなく本当は張遼を守りにつけるべきだったと。曹操の軽い判断が後々の大きな傷跡を残してしまうとは思わなかった。実は夏侯惇は相当の女好きだった。自分を褒めて褒めさせて彼女が惇のことをどんどん好きになってしまうというような言葉の媚薬があったのだ。
※この小説(ノベル)"遼来来!!"の著作権は日本の張遼さんに属します。
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