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「張将軍にもわかってしまいましたか。私はあなたが生まれたその時に、この時代に飛ばされてきました。」
「張将軍・・・その呼び名では堅い。文遠でいいと言ったはずだ王琴!!どうしたのだ一体!!どうしたのだ!!」
かなり涙もろい張遼がまた泣きそうな顔をした。山崎はその泣きそうな顔が嫌で、張遼の顔を自分の胸元に優しく包み込んだ。
「母や父の愛が足りなかった子供は独りよがりで涙もろいものです。私は、あなたの妻として、また母としてともにいたいです。子供の件は、昨日乳母を雇っておきましたので大丈夫です。」
ひとしきり泣いた後張遼が顔を上げる。
「実は…」
そのつぶやきに山崎の言葉がかぶさった。張遼の言いたいことはすべてわかっているのだ。
「実は昨日文遠があったのは父親でしょう?霊が触っても肩が暖かいというのは愛をくれたからなのです。恨んでいる相手の霊だと肩が冷たくなるのです。」
父親が死んだという事を隠していた張遼だが山崎にだけはわかってしまった。肝心の母親は戦に巻き込まれて行方不明になった。
「文遠…、もっと泣いていいよ。泣くことは、心のすべての負担をなくすものだから。」
「おかあ・・・さん・・・っ!!」
母のような面影を感じさせたのか張遼がそう叫んだ。起こるのも笑うのも人前ではできる。誰にも見せたくないのに、彼女の前では見せてしまう…泣き顔だ。
山崎はその心理を悟って、両手を広げた。張遼が山崎の腕の中で呟くように言った。
「息子の名…虎の年生まれだから張虎にしてもらった。仙人が名づけてくださった…。」
「文遠…」
山崎が名をつぶやいたとき張遼の顔が目の前にあった。二人の口元が見事に重なった。
※この小説(ノベル)"遼来来!!"の著作権は日本の張遼さんに属します。
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