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「文遠…、文遠…。」
王琴は張遼の名を切なそうに何度も呼んだ。どうやら自分の中のある感情に耐え切れなくなってしまったようだ。その一方で張遼は戦に明け暮れている。彼は肝心なことを忘れ去ってしまっている。
それは…愛情だ。出会って何年もたっていないのにいつの間にか二人の愛は燃え上ってしまったのだ。しかし戦乱の時代がたたって張遼はなかなか家に戻ってこない。
ここでは私が彼らの結婚式に出席できなかったために紹介できなかったが、王琴は昨日張遼と結婚したのだ。たくさんの人が彼らを祝福したそうだ。
王琴は張遼の寝ていた床に、彼の香りと面影を感じるのか長い間そこにとどまっていた。その時ガタリと音がして扉が開き一人の男が入ってきて彼女を苦しいほどに抱きしめた…。
「王琴!!王琴か…さみしかった…私もさみしかった…長い間待たせてすまなかった!でもこれからは心配いらない。曹操さまが休暇を下さったから!」
走ってきたのか、切れた息であわてて彼女に話しかける張遼。
「本当に…本当に文遠なのね!?」
荒い息が彼女にかかる。何年もたっているせいでずいぶんと髭面になってしまっているが本当に張遼が戻ってきたのだ。彼女は感動して彼の懐で泣いた。泣き明かした。
その翌日の夜、王琴は大罪を犯す。天の掟ではこのように時をかけてきたものは歴史を覆してはならない。それを知らない彼女は愛の行くがまま、張遼と交わったのだ。
もしもここに来なければこんな感情なんてなかったかもしれないと後の彼女は語っているが。山崎絵美は三国時代で、出会った張遼とともに一生を終えなければならない大罪を犯したのだ。
その大罪とは…時代を超えた子を持つこと。すなわちは妊娠。
そんな天の掟を知らない純粋な感情を持つ張遼は彼女を愛してやまない。いきるのに懸命で自分の種を彼女に植え付けてしまった。その時点で王琴は自分の時代に帰れなくなった。
どうなる山崎!?
※この小説(ノベル)"遼来来!!"の著作権は日本の張遼さんに属します。
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