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小説(ノベル)

21世紀初頭の日本の詩 (執筆中)

作:歌川四季 / カテゴリ:未分類 / 投稿日:'16年3月16日 22:24
ページ数:362ページ / 表示回数:回 / 総合評価:0 / コメント:0件

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価付加の城(フランツ・カフカの「城」のパロディ)

測量士のKは城に呼ばれた
だが、中に入れてもらえなかった

周りから見渡せば、城は立派だった
だが、中の様子がさっぱり分からない

城は、測量士業界の年金積立金によって運営されていた
Kはいま40歳である

門番に尋ねると

「いまはまだ入れない」

と答えられるばかりである

中がどうなっているのか不安だが

「城と言えば、公の機関である。
または、公の機関から天下りしてきた、
天上人たちがお墨付きを与えた機関である。
夢にもいい加減な仕事など行っていまい。」

という、考えや

「でも、もし、いい加減な仕事をされていたら・・・、
俺の将来はどうなるんだろう???・・・、
そんな時の事など、考えたくもない・・・」

などという考えが浮かび、
城の中へ無理矢理入りたいけど入れない・・・

Kは

「私は年金を払っている身分である
城の中に入れてもらいたい」

と門番に尋ねたが

「城の外郭団体である天の川ピアならば
年金を払っている者なら
市場価格よりも割安で利用することができる」

だが、本来の目的である城には

「いまはまだ入れない」

と答えられるばかりである

「いまはまだ入れない
65歳になったら入れてやろう」

こうして城の周りを幾年月が巡った

Kは65歳になった

城の門を叩くと

「いまはまだ入れない
70歳になったら入れてやろう」

と言われた

Kは70歳になった

城の門を叩くと

「いまはまだ入れない
75歳になったら入れてやろう」

と言われた

Kは75歳になった

城の門を叩くと

「いまはまだ入れない
100歳になったら入れてやろう」

と言われた

Kは100歳になる直前
それまでの過労が祟って亡くなった

亡くなる直前、仕事休みの日、
城へ行き、城門の前へ行った

最期に、どうしても尋ねたいことがあった
門番に言った

「この豪華な城は、
本当に私のためにも存在していたのか?」

門番は門を閉めながら言った

「お前の年金記録は実は消えていた。
それに年金運用も実は失敗していた。
この城もとうに破綻していた。
お前の払った年金は、
お前が想像もしてはいけないような、
城のエリートたちと関連会社のふところへ流れて消えた。
だが、お前には問題なかった。
なぜなら、年金がもらえるまで、俺達は生きないから。」

門番は笑って答えた

Kは叫んだ

「年金は100年安心プランではなかったのか?」

門番は答えた

「100歳を超えれば年金がもらえる、という
安心をお前は提供されていたんだ」

「そんなことがあっていいのか!」

Kが叫ぶと門番は答えた

「俺はただの守衛のバイトなんだ。
苦情はここでは受け付けられない。
旧社会保険庁へ行って、受付へ並び、
自分が年金を払っていたことを証明してくれ。」

Kは憤死した。

※この小説(ノベル)"21世紀初頭の日本の詩"の著作権は歌川四季さんに属します。

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