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死の間際にいた張遼が曹操に仕えられたのは王琴と関羽のおかげ。張遼は客将として関羽の傍に幕舎を構え、王琴は曹操の計らいで張遼と住むことになった。関羽がやってくると王琴は気を利かして外出した。
関羽が優しく話しかけても釈放されたばかりの張遼はうつむいたままだ。
「確か…私たちが出会ったのは呂布が劉備と話しているときだった。呂布が劉備を弟扱いして張飛が怒ったことを覚えている。あれを抑えるのに私は必死だった。」
そのうつむきがちの張遼の目に入ってきたのは何十冊もある本だった。食い入るように本を見つめている。
「ああ、張遼殿、それが気になるか?」
「はい。学問は私が触れたことのない世界ゆえに。」
「そうか・・・。張遼殿は武にいきる漢だったな。曹操殿も何度あなたに苦しめられたことか……。おおそうだ張遼殿、よければその本を持っていけよ。自分はもう見終わったから。」
張遼が今、文武両道なのはこの男と出会えたからなのであろう。
張遼は学問の世界の広さに驚き、電撃を食らった気分になった。
「ぶんえーん!はぁはぁ・・・重い!」
関羽が帰った後に例の呼び声。王琴がたくさんの野菜を抱えて戻ってきた。張遼は焦って彼女を迎えた。
「こんなに多くの野菜を持ってきてどうする?一日じゃ到底食べきれないよ!」
「文遠が困るといけないから自分で畑を耕していたのよ。」
「うーんそうだな…あ、待て!いいことを考えた!」
張遼の魅力・献上が発揮された。
「曹操殿に相談して料理係長にこれを贈呈しよう!どうだ王琴!」
「それはいいですね。ぜひ持っていってください。」
二人は荷車をひいて曹操のもとに向かった。
幕舎に着くと張遼は深く礼をした。
「曹操さま、王琴が作っていた畑からとれた新鮮な野菜でございます。曹操さまはじめ料理係長に贈呈したく持って参りました…。」
「拙い見た目ですが料理の係に命じて調理をし、お召し上がりになってくださいませ。」
「ぜひ召し上がってくださいませ。」
王琴の礼に張遼も従った。曹操はほほ笑んで歩み寄り二人の肩をたたいた。
「うむうむ、わかった。安心せい。私が皆に配給しよう。御苦労であった。王琴、大功だぞ。皆の食を支えておるのだから。これからも精進せい!いいな?」
張遼は曹操の顔を見つめて深く礼をして微笑んだ。
「ありがとうございます、曹操さま。喜んでくださり幸いです。」
張遼は王琴の肩を抱き、笑った。笑い声が天にまで届いた。
※この小説(ノベル)"遼来来!!"の著作権は日本の張遼さんに属します。
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