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張遼青年が成人し、字(あざな)文遠をもらったころに大きな事件が起こった。黄巾の乱だ。黄色い頭巾をつけて宗教集団にはいる者も多かった。そんなとき宮殿では呂布が王允とともに董卓を追っ払おうとする気配が濃厚になってきた。王允は王琴の義理の父であった。琴はその義理の父をも失ってしまったのだ。
張遼は君主が目まぐるしく変わって右往左往。
最終的に呂布に仕えることとなった。
張遼は門番だった。武器である槍を横たえ、地面に座り込んだ。息を吸えば吐く、はけば出てくるのはため息ばかりだった。
「はぁーあ…」
そのとき一人の人が自分の方に向かって走ってくるのが見えた。遠くから声も出してきている。姿からすると女の人か。
「…えーん!!ぶんえーん!!」
私のことを呼んでいるのか?張遼はあわてて立ち上がろうとするが鎧が相当重く、尻もちをついた。
「ぶんえーん!はぁはぁ…文遠、ねえどうしたのー?」
その女性はガッポリ張遼の肩を抱き抱えた。恥ずかしくてわずかにそっぽを向く張遼。そう、大きくなった山崎こと王琴である。
「あ、いや…別に何でもないさ。仕える君主がコロコロと変わって困っていただけだ。私は一体だれに仕えれば天下がとれるのか…。武を奮い切れるのか…。そんな風に悩んでいただけだ。」
山崎は張遼の両手を握りしめると張遼は顔を真っ赤に染めた。こんなに積極的な女性は三国時代にはいなかったからである。
悩める張遼にこれからのことを言おうとした山崎だが身分がばれることを恐れて黙っていた。
そんな仲のいい二人に反して呂布は董卓を殺してしまった。張遼はこうして君主を失い呂布に仕えたのだ。自分は仕えるだけ。だが時勢が味方をしない。君主の敗北によって君主が変わる。張遼は君主に恵まれない人だった。
※この小説(ノベル)"遼来来!!"の著作権は日本の張遼さんに属します。
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