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「山田先生こんにちはー」
やけに背の低い高校1年の女の子がすき通る声を出してあいさつした。そう、この子こそが主人公の山崎絵美。広島県総合高校。ここは大学みたいにきっちり企画されて作られた私立高。
学べるジャンルが選べるので嫌いな科目はいっさい学ばなくてもいいものだった。この山崎のいるクラスは秀才クラスで、主にアジア語学を攻めるクラスだ。
担任は山田文義。三国志のある英雄とは遠縁の男だ。背が高く若く、つやのある声の持ち主。若そうに見える先生の中でも、彼だけはずば抜けて若そうに見えた。すなわちイケメンってこと。
「山崎、まだ君は学ぶ言葉が決まらんのか?」
「えっ?中国語を学ぶ予定ですが」
「本当にいいのか、その中国語で読む書籍は相当難しいぞ?」
「はい、わかっています。私はそれを覚悟で中国語を学ぼうと思いましたから。」
山田の持つ授業は中国語上級編。今のところだれも生徒がいない。それもそうだろう。10年ぶっ通しで三国志しか教えたことないんだもの。山田は山崎の意思に驚きながらうなずいた。
「わかった。これを三日で読めたら、私が特別に中国語を教えてやるから。」
「了解です先生。私は小さいころから三国志だけが大好きなのです。呂布、劉備、諸葛孔明、孫権、張遼…たくさんの英雄さまが出てくる小説もとい正史ですから。」
三年での研究には困ることはないだろうと山田から借りた三国志を持って帰る山崎。しかしそこでもうわかってしまっていた。将来この山崎が三国志をきっかけに中国へ留学するということが。
※この小説(ノベル)"遼来来!!"の著作権は日本の張遼さんに属します。
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