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小説(ノベル)

蜉蝣-kagerou- (完結作品)

作:怨-on- / カテゴリ:未分類 / 投稿日:'09年10月8日 19:10
ページ数:6ページ / 表示回数:3190回 / 総合評価:0 / コメント:0件

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三章 葛藤


私は本当に死にたいのだろうか。

坂の上に独りでポツンと座りこみ考えていた。
この太陽をこの景色をみた一瞬、
私はこの景色をずっと見ていたいと思ってしまった。

死んでしまえばもう美しいものにも何にも出会えないだろう。
そこにあるのはただ昏々と眠り続ける私と、
混沌と広がる深淵だけ。
その闇の中にどんな美しさがあるのだろう。

私の中にもう一人の私が生まれた、そんな気がした。
死を望む私と生を望むもう一人の私。

死を望む私は虚無を嫌い、早く死ねと急かす。
生を望む私は美しいものに惹かれ愛に抱かれることを望んでいた。

私はどうしたいのだろう。
何をすればいいのだろう。

ふと気付くとすでに陽が沈みかけていた。
私はきた道をまた歩み出しながら葛藤を続けていた。
生きるか死ぬかの葛藤を。

駅につくと人身事故で電車が遅れていた。
誰かが飛び込んだらしい、という駅員の話が聞こえてきた。
そして死を望む私はこう言った。
「羨ましい。」っと。

死とは何だろう、生とは何だろう。
私はその疑問を私の中にいる死と生の私に問いかけてみたかった。
けれどもし例え問いかけたとしてもその二人は私。
死と生を望んでいるのは私。

私自身が知らぬ答えを果たして持っているだろうか。
持っているはずなどない。

遅れていた電車がやってきた。
電車に乗り込んで私は思った。

生と死についての考えを私は何も持ってない。
一般の人から見れば生を望むことが普通で、
死を望むとうことは間違えだろうということだけが分かっていた。

「もっと考えなきゃ」
私はそう呟いた。
明日は図書館にでも行こう。
そうすれば何かきっと私の知りたいことがわかるんじゃないか。
私はそう考えていた。

※この小説(ノベル)"蜉蝣-kagerou-"の著作権は怨-on-さんに属します。

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