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蜉蝣-kagerou- (完結作品)

作:怨-on- / カテゴリ:未分類 / 投稿日:'09年10月8日 19:10
ページ数:6ページ / 表示回数:回 / 総合評価:0 / コメント:0件

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二章 陽炎


その日は酷く憂鬱だった。

私は「死」を望んでいる。
ならば何故自らの望まぬ学校へ行き、
関わりたくもない人々に囲まれ生きなければならないのだろう?

その日、私は両親には学校へ行くと告げて家を出た。
勿論その日学校へ向かうつもりはなかった。

いつもと逆方向の電車に揺られ、
私はまた命の灯火が消えるあの一瞬を思い出していた。
瞳を閉じると鮮明に蘇るあの光景。

それは私にとっては何処か懐かしく、
至福の時を過ごしているようで。

気がつくと知らない街へとついていた。
どうやらあの瞬間を思い出しているうちに眠ってしまったようだ。
私はとりあえずその駅で降りてみることにした。

見知らぬ土地の見知らぬ人々。
私を知らない世界、私が知らない世界。

誰も私を邪魔だとは思わないだろう。
私も彼らを邪魔だとは思わない。
彼らは景色でしかない、この街の。
そして私自身も。

駅を出てみると思ったよりも人が沢山いた。
しかし誰も私を知らない。

とりあえず私は歩きだした。
目的がある訳ではない。
ただ何となく吸い寄せられるようにして、
私はただ真っすぐに歩いていた。

どれぐらい歩いただろう。
街の中心部をぬけて随分と景色が変わった。
ビルやマンションが多かった場所とは打って変わって、
田舎と呼んでもそう差し支えのない風景が広がっていた。

右に民家を見ながら私は坂を上っていた。
急な坂道で私は息が切れていた。
「もうやめなよ」
そう私の中の私は言っていた。

けれど何故か私は坂を登り切っていた。
坂の頂上で見た景色はとても綺麗だった。

「綺麗…」
思わず私は呟いた。
背を焼く陽炎は私の前に大きな私の影をつくっていた。

※この小説(ノベル)"蜉蝣-kagerou-"の著作権は怨-on-さんに属します。

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