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奈々子の日記 (完結作品)

作:佐伯夢村 / カテゴリ:純文学 / 投稿日:'08年1月12日 22:46
ページ数:30ページ / 表示回数:15519回 / 総合評価:0 / コメント:0件

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4月6日

・・・・・・・・・・・2007年4月6日

考えてみれば、あれが私の高校時代最後の恋愛らしき話。
ドラマや漫画みたいに激しい物があったわけじゃない。
先輩に告白する勇気もなく、あきらめの連続。
そして気が付くと、言い出せない言い訳ばかりしていた。
ばかばかしい・・・とか。
クラスメートの恋愛相談ばかりしていた。
本当は自分もそんな話したいのに、勇気がないばかりに話せなかった。
告白して振られる姿を見てバカにしていた事もあった。
でも、そんな勇気がない私が、今では一番惨めにも思える。
あの霧島・・いや、霧島君も勇気を出したのに、私には受け入れられなかった。
好みじゃないから、それだけだった。
本当はどうだったのか・・・忘れた。
でも、こんな話があっても良いんじゃないかと思う。
私らしい時代があったと、後できっと思えると思う。

日記を読み返してみると、あの時いかに私が子供であったかが判る。
あれからもう5年も経っている。
服飾関係の専門学校を卒業した私は、一応アパレル関係の仕事をしている。
聞こえは良いが、小さな店の店員だ。
私のしたい事、私自身それを見つけられたかどうか判らない。
でも、今やっている仕事は楽しい。
店に来る人たちとの何気ないやりとり、それが楽しくて仕方がない。
そう言う意味では、私は何も変わっていないのかも知れない。
いや、本当に何も変わっていない。
私は今、小説を書いている。
あの時、私が思っていた事そのままに私は書いている。
そして、それをいずれ本にしたいと思っている。
それが私の夢。
あの頃のみんなはそれぞれの道に進んだ。
まりもは専門学校に行き、今では自称イラストレーター。
この間一緒に出店したフリーマーケットで、まりもは自分の絵を売ってた。
いつかは本物のイラストレーターになる、そう言いながら似顔絵を描く。
バイトで生活しているものの、それなりに楽しそうだ。
デザイナーを目指していたシーナは、早くも結婚。
名字が変わっても、自分を「シーナ」と呼ばせている。
来年には子供が生まれる。
霧島は実家を手伝いながら、いまだにミュージシャンを目指している。
大学に行っている間は農学を勉強していたらしいが、役に立っているのかな?
それに付き合わされる形で、弘昭君はあいつと一緒にいる。
本人は大学最後の年で大変なのにね。
わたしは・・・
私は未だに夢を追い掛けている、と思っている。
実際、私は未だに小説を書き、それを出版社に送り続けている。
「作るのは嫌いじゃない、服も文章も」
あの時、私が専門学校に行ってなければ・・・どうなっていたんだろう?
きっと今、小説や日記なんかも書いていなかったと思う。
でも、今、書いている。多分あの時、あの時代があったからだと思う。
いつかはどこかの雑誌に掲載される事を願って、私は投稿を続ける。
そして掲載された時、私の夢は終わるのだろうか・・?
机の上に広げられた日記帳を読みながら、私は少し考え込んだ。
夢が叶ったら、みんなどうするのかな?


※この小説(ノベル)"奈々子の日記"の著作権は佐伯夢村さんに属します。

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