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花魁アンプリファイア (執筆中)

作:怨-on- / カテゴリ:ライトノベル / 投稿日:'12年11月11日 12:29
ページ数:8ページ / 表示回数:回 / 総合評価:0 / コメント:0件

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伍.静流の選択

静流が座敷持となったことでその下についていた柴乃の位も一つあがったと言っても過言ではなかった。
振袖新造となった人は柴乃の他に二人いた。しかし彼女ら二人ともは呼出しの花魁を姉貴分として持つ為、柴乃の位は新しく振袖新造となった者たちの中でも上である。

柴乃は長い黒髪を結わえて紫の簪(かんざし)を刺し、蓮の柄の入った薄紫の着物を着て客を迎える準備をする。静流がとっている客が同じタイミングで茶屋を通して呼出しを行ったからであった。
振袖新造となると多忙な花魁の名代として客のもとに呼ばれ客の相手をする必要があった。
静流は未だ座敷持ではあるが客からの人気は高く、こうして客同士がかち合うこともままあった。
静流は綺麗な銀色の髪を結わえ、緑色の簪を二本刺し、紅を引き、小さな金色の花びらの柄が刺繍された緑色の着物を着て座敷の上手に座っていた。

「柴乃や、彪馬(ひょうま)様に失礼のないようになんし」と静流は言い、二部屋隣の部屋へ向かうように柴乃に伝えた。
客の相手をするとは言っても三度目を迎えた花魁たちとは違い。馴染みではない。
つまり客との床入れの必要はないのである。
その為、柴乃はそこまで緊張はしていなかった。

「お二方ともこられました。」
弥月はそれだけ言うとそそくさと奥へと引っ込んで行ってしまう。
静流が相手をする吉右衛門(きちえもん)はこの町でも有数の商人のうちの一人で、一節によれば花魁の最も上の位である太夫の女を嫁として迎えてもなんら不思議はないと言われるほどに金を持っている男であった。
そこまでの金持ちの男を客としてとっている静流は近い未来吉原遊郭から姿を消すであろうことは柴乃でさえ簡単に理解できる。
静流はそれ程までに美しいのである。
柴乃はそれを分かっているからこそ辛かった。静流がこの遊郭からどこか遠い場所へと行ってしまうことがどうしても辛かったのである。

柴乃が相手を仰せつかった彪馬という男は武士である。
なんでも名のある家の出で、武勲をたて武士にしてはあまりにも莫大な資産を持つと言われる男であった。
静流にとって吉右衛門をとるか、彪馬をとるかという選択はさほど難しくはなかったらしく、一介の武士よりも名のある商人を選んだ。
階段を上ってくる足音が聞こえ柴乃が待つ部屋で足音はぴたりと止んだ。
柴乃の振袖新造としての始めての時間が訪れる…。

-伍.静流の選択-完

※この小説(ノベル)"花魁アンプリファイア"の著作権は怨-on-さんに属します。

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