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三つの言葉が織りなす物語 (執筆中)

作:たっぺい / カテゴリ:ショートショート / 投稿日:'11年9月24日 22:18
ページ数:12ページ / 表示回数:回 / 総合評価:0 / コメント:0件

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【ゴスロリ、ジッポ、式場】



『僕たち 私たち 結婚します。』


 で?
 この婚約発表のはがきをもらった当初には存在しなかったはずの感情。その時には確かに二人を祝福していたはずなのに。
 しかし数年経った今観てみると……なんだろう、この虚しさは。そして後から湧いてくるこの怒りは。
「はぁ~……こんなのが他にもまだあるのかなぁ……?」

 彼女がこのはがきとにらめっこをしているのは溜まりに溜まったそれの整理のためだ。
 年賀状に暑中見舞いに店舗新装のお知らせに。内容やら年代やらもバラバラで差出人も乱雑に並んでいる。
 その途中に発見されたのが例の一枚。
 幸せに満ちた二人の表情に背景には外装を純白に塗装された建物がプリントされている。
「あ~~~~……私も早くこんな出会いしたいなぁ」
 腰を掛けている小さなソファーにもたれかかり、天井を仰ぐ。そこには円形の蛍光灯があるだけだ。
 こんな事ばかり思っていても仕方がない、と思い、手に持っていたはがきを『友人』と書かれた小箱の中に放り込み、山積みになったはがきの中から一枚抜き取る。
「さてと、お次は何かな――」

『君にはゴスロリが絶対に似合う! 着て欲しい! 僕のために! 衣装なら僕が用意してあげるよ! ……はぁはぁ』

「キャーーーーーーーッ!!!」
 悲鳴をあげずにはいられなかった。鳥肌もおさえられずにはいられなかった。吐き気をおさえるのがやっとだ。
「てか何なのこの脅迫(?)のはがきは!? いつ届いてたのよ! 誰、こんなはがき送ってきた奴は――」
 差出人を調べようとはがきを裏返した瞬間、彼女に流れる時が一瞬止まった。
 差出人の正体は――会社の上司だった。

 ボッ ジュッ ボボボ ボシュー

 彼女のジッポが火をふいた。
 そのはがきは深紅の炎を纏って灰と化していく。
「お父さん、私たばこ吸わないけどお父さんから貰ったジッポが初めて役だったよ」
 父に対してここまでの感謝の念をもったのは久しぶりだった。


「はぁ~……こんなのが他にもまだあるのかなぁ……?」

※この小説(ノベル)"三つの言葉が織りなす物語"の著作権はたっぺいさんに属します。

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