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三つの言葉が織りなす物語 (執筆中)

作:たっぺい / カテゴリ:ショートショート / 投稿日:'11年9月24日 22:18
ページ数:12ページ / 表示回数:回 / 総合評価:0 / コメント:0件

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【クラゲ、玉ねぎ、言い間違い】

「もう、信じらんないッッ!!」


 彼女は激怒した。
 なんて、どこぞの作品の冒頭で語り始めたからとて、その例の彼女の機嫌が戻る訳もない。
 では、その激怒の原因とは何か。
 それは、理由とともに俺の考えが甘かったこと。

『お前の頬って……クラゲみたいだよな?』

 とある拍子に触れたその頬。
 だが、その感触の心地よさの良い例えが浮かばなかった。
 別にクラゲのような形をしているという訳ではない。柔らかい、という意味だ。
 ……まぁ、どちらにしろ俺の咄嗟の判断が甘かった事に変わりない。


「…………」
 ああ。彼女の機嫌が全く戻らない。
 目には、玉ねぎを切っているときのようにうっすらと涙が浮かんでいる。
 顔だって怒りのせいだろうか、真っ赤になっている。
 本当にすまない事をしたとは思う。



「なぁ」
「…………何?」
 どうやら返事はしてくれるみたいだ。取りあえず一安心。
「あの、さ……やっぱりクラゲって言ったこと……まだ怒ってる?」
「当たり前」
 切り捨てるような口調。
 俺の胸は何かが突き刺さったように感じる。

「……それにさ」
「?」
 細々と言葉はさらに紡がれた。本当に弱々しいものだ。
「それに――

――初めて好きな人に褒めて貰ったのがアレだもん……」

「あ」
 その時に確信した。
 彼女が顔を真っ赤にしていたのは、怒りのためではなく――俺のせい。

 それを思うと、今度は自分の頬が徐々に朱に染まっていくのが分かる。
 そして、向き合う両者がまるで熟したトマトのようになる。


「その……えと……、…………ごめん」


 謝罪の念とどうしようもないむず痒さが胸の中で混ざり合う。
 何か分かりやすいものに例えようにも、調度良い例が出てこない。
 強いて言うなら、彼女と出会うまで、一度も体験したことのないものだ。



 ああ、これが……、これが――――恋ってやつか……?

※この小説(ノベル)"三つの言葉が織りなす物語"の著作権はたっぺいさんに属します。

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